毘沙門天(びしゃもんてん)は、金運アップのご利益が高い神さまとして、広く信仰されています。
武神の四天王の中でも、最強のパワーを誇る毘沙門天です。
なんせ、戦国時代最強と言われた上杉謙信が必死に信仰していたのですから、金運アップ、財宝福徳、必勝祈願のご利益もハンパありません。
毘沙門天のご利益
毘沙門天のご利益は、金運アップ以外にもさまざまなものがあります。
- 戦勝祈願
- 鎮護国家
- 財宝福徳
- 武道成就
- 降魔厄除
- 家内安全
- 夫婦和合
- 社運隆昌
- 厄除開運
- 受験合格
- 方位除災
- 心願成就
- 交通安全
- 商売繁盛
- 必勝祈願
- 霊祟除災
毘沙門天は、四天王の一尊として武神や守護神としても信仰されています。
また、『毘沙門天王経』によると、昆沙門天を信仰すれば、『財宝富貴自在の福利を得る』とあり、金運アップ、財運招福のご利益が高い神さまであることが分かります。
毘沙門天ってどんな神さま?
- 別名:多聞天(たもんてん)
毘沙門天は、もともとインドの『クベーラ』という財宝の神さまです。
毘沙門天の父神が、『ヴァイシュラヴァ』という名前だったので、『ヴァイシュラヴァナ(ヴァイシュラヴァの息子)』と呼ばれるようになりました。
毘沙門天は、ヴァイシュラヴァナがインドから中国に伝わる過程で、漢字に音写した名前です。
『ヴァイシュラヴァナ』と『びしゃもん』。
なんとなく似たような発音だと思いませんか?
それはさておき、もともと財宝の神さまであることから、毘沙門天の金運アップや財運招福のご利益が高いのも、ご理解いただけると思います。
また、インドの神さまであるクベーラが、仏教に取り入れられる過程で、次第に武神としての信仰を集めるようになりました。
毘沙門天は、四天王の一尊として、世界の中心である須弥山(しゅみせん)の北方を守護する武神で、四天王のリーダーです。
須弥山の頂上には、四天王の親分である帝釈天が住まわれています。
四天王という言葉は、聞かれたことがあると思いますが、毘沙門天の他に
- 持国天(東方の守護)
- 増長天(南方の守護)
- 広目天(西方の守護)
の3尊の神さまが、それぞれの方角を守っておられれます。
四天王の一尊としてお祀りする場合は、毘沙門天ではなく、多聞天(たもんてん)と呼ばれます。
多聞天は、多くのことをよく聞いて、漏らすことがないという意味になります。
毘沙門天が守る須弥山の高さは、8万由旬(ゆじゅん)と言われています。
由旬は、古代インドの長さの単位です。
1由旬の長さは、11.3kmから14.5km前後と言われていますが、仏教では、7.2kmとなっています。
ということは、仏教での須弥山の高さは、576,000kmで、お月様までの距離よりも高い山になります。
ちなみに、須弥山に住む神さまの身長は、半由旬とされているので、毘沙門天の身長は、3.6Kmもあります。
ジャイアント馬場ですら、2m9cmしかありません。
毘沙門天は、メチャクチャ大きいですね。
実に、富士山と同じくらいの高さがあります。
ついでにもう一つ。
須弥山に住まわれている神さまの寿命も、実は決まっているのです。
その寿命は、500歳です。
『えっ!毘沙門天の寿命は、意外に短い!』と思われましたか?
今から500年前と言えば、戦国時代ですから。
毘沙門天は、戦国時代よりもはるか昔から、インドの神様だったのです。
実は、これも神さま仏さまの世界と、人間界の世界では、時の流れが違うのです。
須弥山での1日は、人間界で言う50年になります。
毘沙門天などの神さまの1歳は、人間の18,250年という途方もない長さになるのです。
ということは、毘沙門天の寿命は9,125,000年という、とんでもない長寿です。
人間の一生は、毘沙門天からすると、わずか1日~2日でしかないのです。
話が脱線してしまいましたが、戦国時代最強の武将とされる上杉謙信は、自らを毘沙門天の生まれ変わりと信じていました。
また、毘沙門天は、京都の北方にあたる鞍馬寺にお祀りされていました。
上の写真が、鞍馬寺です。
鞍馬の市が大きく発展したことから、毘沙門天が財福の神として、京都でより一層信仰されるようになりました。
ぜひ、あなたも毘沙門天のご利益を授かって、金運をぐんぐんアップさせてくださいね。
毘沙門天の真言で益々金運アップ
毘沙門天の真言は、
- オン ベイシラ マンダヤ ソワカ
と、真言の中では短いので、覚えやすいですね。
真言を唱える回数は、3回でも7回でも千回でも、何回でも構いません。
私は、7回唱えています。
真言を唱えるときは、小さくても良いので声を出して唱えてください。
仕事の合間にでも、機会があれば小さな声で毘沙門天の真言をつぶやいてください。
声を出して、毘沙門天の真言を唱えることによって、あなたの波動が高くなっていきます。
それによって、毘沙門天とあなたにつながりができ、金運アップの大きなご利益が授かれます。
七福神
毘沙門天は、七福神の一尊でもあります。
もしかしたら、四天王というよりも、宝船に乗った七福神の毘沙門天の方が、イメージしやすいかもしれませんね。
お正月などには、七福神の絵や置物を見る機会も多いと思います。
簡単に、毘沙門天以外の七福神のご利益を紹介しておきます。
恵比寿神のご利益
- 商売繁昌
- 大漁
- 五穀豊穣
- 除災招福
大黒天のご利益
- 招福開運
- 五穀豊穣
- 財運福徳
弁財天のご利益
- 夫婦円満
- 恋愛成就
- 学問成就
- 技芸上達
- 財宝授与
福禄寿のご利益
- 無病息災
- 招徳人望
- 幸福長寿
寿老人のご利益
- 家庭円満
- 無病息災
- 長寿延命
- 富貴招福
布袋尊のご利益
- 夫婦円満
- 財宝賦与
- 子授け
日本三大毘沙門天
日本三大稲荷や日本三大弁財天などのように、毘沙門天にも日本三大毘沙門天があります。
でも、どこが三大毘沙門天なのか諸説あるので、特定するのは、なかなか難しいのが実情です。
鞍馬寺
京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)
奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
先ほどの写真は、朝護孫子寺です。
美しい寺院ですね。
この2ヵ寺は、『日本三大毘沙門天』として、ほぼ定説となっています。
残る1枠については、諸説があります。
大岩山多聞院最勝寺
栃木県足利市大岩町264
蓮勝寺
神奈川県横浜市港北区菊名5-4-40
妙福寺
愛知県碧南市志貴町2丁目61
本山寺
大阪府高槻市原3298
成島三熊野神社
岩手県花巻市東和町北成島5-1
などが、有力視されています。
京都で毘沙門天にお参りして金運アップ
鞍馬寺
京都府京都市左京区鞍馬本町1074番地
毘沙門堂
京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
弘源寺
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町65
東寺
京都府京都市南区九条町1
両足院
京都府京都市東山区 大和大路通四条下る4丁目小松町591
勝林寺
京都府京都市 東山区本町15丁目795
醍醐寺
京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
悲田院
京都市東山区泉涌寺山内町35
京都には、多くの毘沙門天をお祀りするお寺があります。
上の写真は、京都の山科にある毘沙門堂の紅葉です。
とってもきれいですね。
あなたも、ぜひ京都の毘沙門天にお参りして、金運アップのご利益を授かってくださいね。