大黒天(だいこくてん)は、金運アップや縁結びのご利益が高く、日本人なら誰もが知っているほど有名な神さまです。
当サイトでは、『金運アップのご利益がある仏様』のカテゴリーに入れましたが、大黒天は神社でもお祀りされているので、このページでは神さまと言わせていただきます。
大黒天のご利益
大黒天は、財運の神さまです。
金運アップのご利益が、とても高い神さまとして広く信仰されています。
- 財運上昇
- 寿福円満
- 商売繁昌
- 開運厄除
- 五穀豊穣
- 子孫繁栄
- 子授け
- 出世開運
- 縁結び
などなど、金運に関するご利益をはじめとして、ありがたいご利益ばっかりです。
これは、もうお参りするしかありませんね。
あなたも大黒天にお参りして、金運アップのみならず、いろいろなご利益を授かってください。
大黒天ってどんな神さま?
大黒天は、もともとインドの神さまで、ヒンドゥー教のシヴァ神が化身したマハーカーラという神さまです。
マハーカーラの『マハー』は、『大いなる』『偉大な』という意味です。
『カーラ』は、暗黒という意味です。
破壊・戦闘の神さまで、とても恐ろしい忿怒(ふんぬ)相で表されていました。
一方で、財福や食べ物を司る神さまでもありました。
インドから中国に伝わったときに、財福・食べ物の神さまの性格が強調され、厨房にお祀りされました。
日本では、食べ物の神さまから福の神の性格がさらに強調され、商家でも商売繁昌を願い、広く信仰されました。
大黒天が、ここまでメジャーな神さまになるということは、昔から金運アップを願う人が、いかに多かったかということですね。
七福神の一尊として、右手に打ち出の小槌、左に大きな袋を持ち、米俵の上に乗られた姿が、一般的となりました。
打ち出の小槌は、欲しいものを何でも出してくれる宝物です。
お金や金銀財宝だけでなく、一寸法師のように、体を大きくすることもできる優れものです。
左肩で担いでいる大きな袋には、七宝が入っています。
七宝とは、
- 寿命
- 人望
- 清麗
- 威光
- 愛嬌
- 大量
という、人間にとって最も大切な精神的宝物が入っています。
七宝とはいいながら、6種類しかありませんね。
その辺は、ご愛嬌ということで、ご了承くださいね。
大黒天の真言
- オン マカキャラヤ ソワカ
大黒天の真言(マントラ)は、短くて簡単です。
朝晩などに習慣づけて唱えると、効果が表れやすいです。
また、唱えるときに決まりはないので、気づいた時に唱えると徐々に効果が感じられると思います。
唱えるときは心の中で念じてもよいですが、小さくてもよいので声に出した方がより効果的です。
唱える回数は、決まりはありません。
1回でも、100回でも、1000回でも構いません。
私は、毎朝7回唱えています。
大黒天の縁日
大黒天の縁日は、甲子(きのえね)の日です。
甲子の日は、60日に1回巡ってきますので、年に約6回あります。
大黒天と習合した大国主命が、スサノオ命から受けた試練の時に、ネズミに助けられたという神話から、甲子の日が縁日となったと言われています。
年に6回ある甲子の日ですが、特に1月と11月の甲子の日が大切にされています。
地域によっては、二股大根、小豆、黒豆を供えるところもあります。
大黒天に、五穀豊穣を祈願するというものです。
また、ネズミは、大黒天のお使いなので、子(ね)の日にネズミにお願いすれば、大黒天に願いを届けてくれると言われています。
子の日は、12日に1回巡ってきます。
こんなことから、子の日は、仕事運、商売繁昌、ビジネス運、会社運など、金運アップに縁起が良い日とされています。
三面大黒天
三面大黒天は、ご利益がすごいと評判の神さまです。
豊臣秀吉も、三面大黒天を持念仏として、生涯信仰していました。
三面大黒天とは、
- 大黒天
- 毘沙門天
- 弁財天
の三尊が、一体となった神さまです。
当然ながら、ご利益も、一度に三尊のご利益が授かれます。
大黒天は、冒頭でもお話ししましたが、金運・財運と縁結びや子孫繁栄のご利益が高い神さまです。
もともと、インドでは戦いの神さまでもあったので、勝ち運のご利益もあります。
毘沙門天は、四天王でも最強の武神であり、財宝招福、勝利、子授けのご利益があります。
毘沙門天は、財宝を司る神さまで、財運・金運招福、技芸向上、勉学向上、恋愛運、勝負運のご利益があります。
これらのご利益が、一斉に授かれるのですから、すごいパワーになります。
豊臣秀吉が天下統一できたのも、三面大黒のご利益によるところが大きかったのだと言えます。
京都では、
- 高台寺の塔頭である圓徳院 (えんとくいん)
- 東寺の大黒堂
- 比叡山延暦寺の大黒堂
などが有名です。
圓徳院
京都府京都市東山区高台寺下河原町530
東寺の大黒堂
京都府京都市南区九条町1
比叡山延暦寺の大黒堂
滋賀県大津市坂本本町4220
圓徳院は、祇園や石塀小路、高台寺の観光スポットにあります。
東寺は、京都駅から徒歩15分で行ける便利な場所にあります。
比叡山延暦寺はの大黒堂は、京都と滋賀県の県境付近になりますが、ぎりぎり滋賀県になります。
大黒天と大国主命
大黒天と大国主命(オオクニヌシ命)は、しばしば同一神とされます。
大黒天は、もともとインドの神様で、戦闘や破壊の神さまです。
オオクニヌシ命は、イナバの白兎などの神話に登場するように、日本古来の神さまなので、大黒天とは本来別の神さまです。
大黒と大国が、『ダイコク』と読みで通じるために、混同され神仏習合により同一神とされました。
神社で大黒天としてお祀りされている場合は、オオクニヌシ命と同一神としてお祀りされている場合がほとんどです。
もともと大黒天は、怖い憤怒の相で黒い体で像が作られていました。
時代が下がるにつれ、財運、福の神という面が表に出るようになりました。
現在では、ほとんどの大黒天像は、微笑んで大きな耳の福徳相で、大きな袋を背負っている姿になっています。
大きな袋は、オオクニヌシ命が、兄神たちの荷物を持たされてイナバの国へ行く、イナバの白兎の神話のイメージから来ています。
でも、まれに、観世音寺(福岡県)の大黒天立像のような、怖い顔の憤怒相の大黒天像もあります。
大黒天と恵比寿神
大黒天も恵比寿神(エビス神)も、七福神の一尊として広く信仰されています。
七福神の中でも、大黒天と恵比寿神は、一組で信仰されることが多い神さまです。
大黒天は、五穀豊穣と商売繁昌の福徳の神さま。
エビス神は、大漁と商売繁昌の神さま。
陸と海の豊穣の神さまなので、一組で信仰されるのもよくわかります。
また、先ほども言いましたが、大黒天はオオクニヌシ命と同一神とされます。
エビス神は、事代主命(コトシロヌシ命)と、同一神とされます。
コトシロヌシ命は、オオクニヌシ命の御子神です。
つまり、神仏習合の結果、大黒天とエビス神は親子の神さまということになります。
どちらも商売繁昌、福徳の神さまです。
金運アップには、最高の組み合わせですね。
七福神
先ほども触れましたが、大黒天は、七福神の一尊として、広く信仰され親しまれている神さまです。
現世利益のご利益が高いとされる七福神信仰は、京都が発祥だと言われています。
京都には、七福神めぐりのコースが、いくつも設定されています。
七福神巡りは、福徳が授かれるとして人気があります。
特に、お正月か毎月7日にすると、『七難即滅 七福即生』のご神徳が高いとして、多くの方が七福神巡りをされます。
京都以外でも、七福神めぐりのコースが設定されているところも数多くあります。
あなたも近くの七福神に、お正月や7日にお参りして、金運アップのご利益を授かってくださいね。
もちろん、京都へ来て、京都の七福神巡りをされるのも大歓迎です。
ぜひ、京都の七福神巡りで、金運アップのご利益を授かっていただきたいと思います。
ちなみに、大黒天以外の七福神には、
- 恵比寿神
- 毘沙門天
- 弁財天
- 福禄寿
- 寿老人
- 布袋尊
の六尊の神さまが居られます。
七福神については、別のページで詳しく書かせていただきます。