胡子神社(えびす神社)は、広島市中区胡町にある小さな神社ですが、えびす様が描かれている御朱印帳と金運アップのご利益が高いパワースポットとして、人気の高い神社です。
胡子神社(広島市)のご利益
- 商売繁盛
- 福徳招来
- 豊漁
- 海上安全
えびす様は、七福神の一柱で、福徳の神さまです。
もともとは、海の彼方からやってくる神さまで、豊漁の神さまです。
また、市場にお祀りされたことから、商売繁盛の神さまとしても信仰されるようになりました。
さらに、商売人の守り神としての性格が合わさり、財福を司る福神さまとして崇敬されるようになりました。
豊漁、商売繁盛、金運アップの福の神様として、全国で広くお祀りされています。
胡子神社のご祭神
広島市中区胡町の胡子神社は、全国でも珍しい二柱のえびす様がお祀りされています。
『えっ?えびす様って2人もおられるの?』と思われるかもしれませんね。
実は、えびす様は、いろいろな神さまが比定されていて、その中の二柱の神さまが、広島市中区胡町の胡子神社にお祀りされています。
この部分については、後でもう少し詳しく説明させていただきます。
胡子神社ご祭神は、
- 事代主命(コトシロヌシノミコト)
- 蛭子命(ヒルコノミコト)
- 大江広元(オオエノヒロモト)
の三柱の神さまが三位一体となって、『エビス神』としてお祀りされています。
事代主命
事代主命(コトシロヌシ命)は、出雲大社の大国主命(オオクニヌシ命)の御子神で魚釣りが大好きです。
オオクニヌシ命が、天照大御神(アマテラスオオミカミ)から国を譲ってほしいと言われた時に、交渉役になった神さまです。
コトシロヌシ命の決断によって、アマテラス大御神の子孫である天皇が、日本を治める礎ができました。
また、コトシロヌシ命の長女である媛蹈鞴五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメ命)は、初代天皇の神武天皇(じんむ天皇)のお妃さまになりました。
次女の五十鈴依姫命(イスズヨリヒメ命)は、第二代の綏靖天皇(すいぜい天皇)のお后さまです。
このように、皇室から厚く信仰されている、ご神徳の高い神さまです。
事代主命のご利益
- 海上安全
- 豊漁
- 五穀豊穣
- 商売繁盛
- 福徳円満
- 開運
- 厄除け
- 病気平癒
豊漁、五穀豊穣、商売繁盛から、金運アップやギャンブル運アップのご利益でも有名です。
蛭子命
蛭子命(ヒルコ命)は、古事記によるとイザナギ命とイザナミ命の最初の御子神です。
アマテラス大御神、ツクヨミ命、スサノオ命の兄神(姉神?)になります。
しかし、ヒルコ命はカラダが不自由で、三歳になっても立つことだできなかったので、葦船に乗せて海へ流されました。
その後、ヒルコ命は摂津国西の浦の海岸(兵庫県西宮市)に漂着しました。
西の浦の海岸の人々は、ヒルコ命を夷三郎(えびすさぶろう)と呼び、大事に育てました。
その後、豊漁や航海の安全を司る海の幸の神さまとして、夷三郎大明神、戎大神(えびす大神)として祀られるようになりました。
蛭子命のご利益
- 豊漁守護
- 商売繁盛
- 航海安全
- 金運良好
- 交通安全
- 心願成就
大江広元
大江広元は、もともと貴族でしたが、源頼朝に気に入られて、鎌倉幕府の政所初代別当になった人です。
官位としては、源頼朝に次ぐ高位で、北条時政よりも位としては上でした。
広島県の人に、絶大な人気を誇る毛利元就のご先祖様です。
えびす神とは?
えびす神は、いろいろな神さまが比定されています。
古代の日本人は、海の向こうから来る神さまを、えびす神としてお祀りしたのです。
主なえびす神としては、
- 事代主命(コトシロヌシノミコト)
- 蛭子命(ヒルコノミコト)
- 少彦名命(スクナヒコナノミコト)
- 彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)
があります。
この中でも特に多いのが、コトシロヌシ命とヒルコ命の2つの系統です。
コトシロヌシ命をエビス神としてお祀りする神社の総本社は、美保神社(島根県松江市)です。
ヒルコ命をエビス神としてお祀りする神社の総本社は、西宮神社(兵庫県西宮市)です。
広島市中区胡町の胡子神社は、この2大系統のエビス神をお祀りしている珍しい神社です。
えびす様が二柱も揃われているので、胡子神社の金運アップのご利益は、他のエビス神社よりも2倍も高いと言えますね。
胡子神社は、気を付けていないと見落としてしまいそうなほど、小さな神社です。
でも、そのご神力の強さは、半端じゃないのがお分かりいただけたと思います。
えびす神は、七福神の中の一柱の神さまです。
大黒さまと共に、七福神の中でも金運・福徳の神さまとして、高い人気を誇っています。
七福神の神様は、もともとインドや中国の神さまが多いのですが、えびす様だけが唯一の日本出身(?)の神さまです。
それだけに、日本人にとって親しみやすい金運の福の神です。
胡子神社の御朱印帳
胡子神社の御朱印帳は、金ピカで、いかにも金運アップしそうな御朱印帳です。
大きな赤い鯛を持ったえびす様が、まさにえびす顔でニコニコと笑っておられます。
御朱印がいただける日
宮司さんが居られると、御朱印を書いていただけますが、そうでなければ書置きの御朱印になります。
ちなみに、11月18・19・20日の胡子大祭の期間は、金色の文字の御朱印がいただけます。
金運アップ間違いなしですね。
受付時間は、年によって変わるかもしれませんが、午前10時から22時の間です。
残念ながら、私は縁がなく、御朱印はいただいておりません。
胡子大祭(えびす講)
胡子大祭は、毎年11月18・19・20日の3日間開かれるお祭りで、えびす講とも言われます。
広島三大寺社祭りの一つに数えられるほど、有名なお祭りです。
胡子神社のある商店街では、胡子大祭に合わせて盛大な大売り出しが催され、『えべっさん』と、親しみを込めて呼ばれています。
胡子大祭は、400年以上もの間1度も途切れることなく開催されています。
戦争や原爆にも負けることなく開催された胡子大祭は、それだけ胡子神社が地元の方から愛されているという証拠でもあります。
胡子神社へのアクセス
広島電鉄 胡町電停 徒歩2分
JR広島駅 徒歩15分
胡子神社
〒730-0021 広島市中区胡町5-14