京都の紫野にある今宮神社は、単なる恋愛運アップだけのパワースポットではありません。
玉の輿に乗れるというパワースポットでもあるのです。
恋愛運がアップして、しかも玉の輿に乗れるなんて、願ってもないご利益です。
女性だけでなく、逆玉狙いの男性も、今宮神社のご利益を授かりにお詣りされています。
今宮神社の別名は玉の輿神社
京都の今宮神社は、別名玉の輿神社とも呼ばれています。
恋愛運アップで、しかも玉の輿に乗れるご縁を結んでくださる神社は、滅多にありません。
これは、女性だけでなく、男性の逆玉にも当てはまります。
男性女性問わず、今宮神社で、恋愛運アップと玉の輿運アップのご利益を授かってくださいね。
玉の輿神社の由来
江戸幕府の5代将軍徳川綱吉公の母君は、今宮神社のある西陣地区の八百屋さんの仁左衛門の娘として生まれました。
名前は、お玉さんです。
ところが、お玉さんの父親の仁左衛門は、若くして亡くなります。
お玉さんと母親は、農家で野菜を仕入れて、荷車で野菜を売り歩く生活を続けます。
お玉さんが10歳になったころ、母親が、武家の名門である本庄家の飯炊き係として奉公に入ることになりました。
これが、お玉さんの出世街道の転機になります。
奥さんをなくした本庄家の旦那さんが、美人で働き者のお玉さんの母親を好きになりプロポーズ。
野菜を売り歩いていたお母さんは、名門武家の奥様になりました。
当然ながら、お玉さんもは、名門武家の養女となります。
これにより、江戸時代の士農工商でいう、八百屋さんの商人から武士の娘に身分が上がります。
この時、お玉さんは、武家の厳しい作法を叩きこまれます。
でも、ここから、お玉さんの出世街道は加速していきます。
お玉さんが13歳になったころ、大奥へ行くことになります。
本庄家がお仕えしていたお公家さんの娘が、徳川3代将軍の家光の側室になり、その世話係にお玉さんが抜擢されたのです。
大奥は、当時の日本では、最もきらびやかな世界です。
でも、最下位の御末(おすえ)から、最高位の上臈御年寄(じょうろうおとしより)まで、20ほどもある厳しい階級制度の世界です。
当然ながら、嫉妬や妬み、権力闘争、権謀術数が入り乱れた世界で、生まれつきの身分も大きく関与します。
そんな大奥で、一生懸命仕事に励んでいたお玉さんに、またもや幸運が訪れます。
当時の大奥の最高権力者である春日局に、自分の部屋子になれと言われました。
実はこの時、将軍家光に子供がいなかったので、春日局は、家光の側室候補を探していたのです。
お玉さんが17歳の時、とうとう家光に見染められ側室になりました。
そして、20歳になったお玉さんは、将軍家光の子供を産みます。
これが、後の5代将軍徳川綱吉です。
家光の死後、仏門に入ったお玉さんは、『桂昌院』と名乗ります。
将軍の母親となった桂昌院は、女性としては最高位の従一位にまで出世します。
今宮神社は、廃れかかったとき、故郷の念が強かった桂昌院によって復興します。
いつしか、八百屋さんの娘から最高位にまで上り詰めたお玉さんにあやかって、『玉の輿神社』と呼ばれるようになりました。
今宮神社の主祭神とご利益
今宮神社の本社にお祀りされている主祭神は、
- 大己貴命(オオナムチノミコト)
- 事代主命(コトシロヌシノミコト)
- 奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)
の三柱の神さまです。
そして、本殿の横にある疫社(えやみ社)には、素盞鳴命(スサノオノ命)がお祀りされています。
大己貴命のご利益
オオナムチ命のご利益は、ものすごく幅広いのですが、有名なご利益を紹介します。
- 縁結び
- 五穀豊穣
- 商売繁昌
- 夫婦和合
- 子授け
- 病気平癒
- 交通安全
- 医療、農業守護
- 厄除け
- 家内安全
などなど、この他にもありとあらゆるご利益があります。
オオナムチ命は、出雲大社の主祭神である大国主命の別名です。
オオナムチ命(大国主命)は、イナバの白兎を助けた心優しい神さまです。
『大きな袋を肩にかけ、ダイコクさまが来かかると~♪』という歌は、日本人なら誰もが知っていますよね。
先ほども言った通り、オオナムチ命のご利益は、すごく多いのですが、最も重要なのは、全ての縁をつかさどられる神さまであるということです。
縁は、恋愛の縁結びだけでなく、神さまとの縁、人との縁、お金との縁、仕事との縁など、ありとあらゆる縁です。
恋愛運をアップするには、まず最初にお詣りすべき神さまです。
事代主命のご利益
- 商売繁昌
- 開運厄除け
- 福徳円満
- 病気平癒
- 五穀豊穣
- 漁業守護
コトシロヌシ命は、オオナムチ命(大国主命)の御子神です。
オオナムチ命(大国主命)が、アマテラス大神に国譲りを迫られたとき、最初に同意された神さまです。
その後の天皇家にも、非常に大切にされている神さまです。
神仏習合では、コトシロヌシ命は、商売繁盛のご利益で有名なエビス神と同一神とされています。
奇稲田姫命のご利益
- 縁結び
- 夫婦和合
- 金運招福
- 厄除開運
- 五穀豊穣
クシナダヒメ命は、この次に書くスサノオ命の妃神です。
有名な八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の生贄(いけにえ)になるところを、スサノオ命に助けられ、結婚されました。
そんなことから、夫婦和合、縁結びの神さまとして、信仰を集められています。
素盞鳴命のご利益
- 縁結び
- 夫婦和合
- 五穀豊穣
- 厄除開運
- 学問向上
- 病難除去
素盞鳴命(スサノオ命)は、様々な悪行を行い高天原を追われてしまいます。
そして、出雲に降り、毎年人身御供として娘ををさらっていく八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治します。
その時、人身御供ににされかけていたクシナダヒメ命を、妻として迎え、幸せな家庭を築き上げます。
そんなことから、スサノオ命は縁結びや夫婦和合のご利益も、とても高い神さまとして信仰されています。
関東の方にとって、オオナムチ命、クシナダヒメ命、スサノオ命といえば、氷川神社が思い浮かぶと思います。
氷川神社は、全国にありますが、いずれの氷川神社も縁結び、夫婦円満、商売繁昌などのご利益が有名な神社です。
今宮神社には、縁結びや恋愛運アップのご利益が高い多くの神さまがお祀りされています。
あなたも、ぜひ恋愛運アップや玉の輿運アップのご利益を授かってくださいね。
今宮神社のお守り
今宮神社のお守りは、ユニークなお守りがたくさんあります。
そのなかでも、恋愛運アップや玉の輿運アップのお守りとしては、
- 玉の輿守
- えんむすび御守
- 縁結び守
があります。
『玉の輿守』は、恋愛運アップや玉の輿運アップを願う人には見逃せません。
八百屋さんの娘だったお玉さんらしく、野菜の刺繍がかわいいと評判です。
また、金銀でセットになっている『えんむすび御守』も、カップルで持つにはオススメです。
『縁結び守』は、良縁が結ばれるというご利益があるので、恋愛だけでなく仕事運や金運アップも期待できます。
何れも、一体800円のお納めです。
今宮神社の摂社末社
今宮神社には、いくつもの摂社末社がお祀りされています。
その中でも、ここでは特に恋愛運アップに関する摂社末社を紹介します。
月読社
月読社は、月読尊(つきよみのみこと・つくよみのみこと)をお祀りしています。
ツキヨミ尊は、アマテラス大神の弟神で、スサノオ命の兄神にあたります。
ツキヨミ尊は、謎に満ちた神さまで、古事記や日本書紀の研究でも、さまざまな説がある神様です。
ツキヨミ尊は、アマテラス大神の太陽に対して、月の神さまとされています。
日本神話では、あまり語られていませんが、世界的な神話では、お月様と恋愛運は非常に密接なものがあります。
月の光は、邪気を払う浄化作用があるとされ、パワーストーンも月光浴させで浄化するとよいと言われます。
私の知人には、月のパワーを込めた恋愛の護符で、良縁を授かり結婚されたというカップルもいます。
今宮神社の月読社で、あなたの邪気を払い良い恋愛運を授かってください。
宗像社
宗像社には、
- 田心姫命(タゴリヒメノミコト)
- 湍津姫命(タギツヒメノミコト)
- 市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)
の三柱の神さまが、お祀りされています。
九州の宗像大社とご祭神と同じです。
スサノオ命の御子神で、宗像三女神と呼ばれる大変美しい三姉妹の神さまです。
美しい女神さまといえば、か弱そうなイメージを持ちますが、とんでもございません。
宗像三女神の神力の強さは、神さまの中でも一二を争うほどのトップクラスです。
あらゆるの道を、お導きしていただける神さまなので、恋愛運や金運など運勢が停滞気味の方には、ぜひお詣りしていただきたい神さまです。
- 玉の輿運アップ
- 運気の滞り解消
- 財運招福
- 弁舌
- 戦勝
- 技芸上達
- 交通安全
- 航海安全
- 商売繁昌
- 子孫繁栄
- 豊漁
宗像三女神のご利益は、この他にもたくさんありすぎて書ききれません。
イチキシマヒメ命は、弁財天と同一神とされている神さまで、美しい三姉妹の中でも特にきれいな神さまだと言われています。
私も実際にお目にかかったことがないので、分かりませんが・・・。
でも、ご利益はたくさん授かっています。
財宝を司る弁財天と同じ神様なので、金運アップのご利益も期待できます。
今宮神社にお詣りすると、恋愛運アップ、玉の輿運アップ、金運アップ・・・。
人生幸せになれそうですね。
今宮神社で結婚式を挙げる
今、京都では、神社で結婚式を挙げることが流行っています。
近年、ホテルの教会で結婚式をするカップルが多かったのですが・・。
日本の神さまの前で夫婦の誓いを立て、末永いご利益を賜るのは良いものですよね。
結婚式は神社で、披露宴はホテルや高級料亭で行うのが、最近の京都の流行りです。
今宮神社は、挙式料80,000円で、結婚式があげられます。
一日、一組限りです。
でも、この一組限りが良いのです。
昔、一つの村で、同じ日に二組以上の結婚式があった場合・・。
早く結婚式を挙げた方が、徳をすべて持っていくと言われていました。
ホテルの結婚式のように、一日に何組も結婚式を挙げる場合、最初のカップルが全ての徳を持っていきます。
ここは大切ですよ。
恋愛運アップして、玉の輿運もアップして、いざ結婚となったとき・・。
その日一番最初に結婚式をあげないと、他の人に徳は全て持っていかれてしまいます。
ホテルや教会のような、事務的に何組の結婚式を行うビジネスとして行われる結婚式。
今宮神社のように、一日一組だけのカップルが、縁結びの神さまの前で厳かに挙げる結婚式。
今宮神社での結婚式の方が、幸せになれそうな気がするのは私だけでしょうか。
あぶり餅がおいしい
今宮神社の東門を出たところに、あぶり餅屋さんが2軒向かい合わせで立っています。
どちらも老舗ですが、今宮神社に向かって右手が『一和』で、創業1000年。
左手が、新しいあぶり餅屋さんの『かざりや』で、創業400年。
創業400年で、新しい方と言われるのですから、ビックリします。
数十年前は、激しい客引き合戦を行っていましたが、最近はそうでもないです。
味は、一和さんがアッサリめ、かざりやさんが濃いめです。
地元の女子高生では、かざりやさんの人気が高いようです。
地元の高校出身の家内と行くと、いつもかざりやさんに連れていかれます。
さも、当たり前のように、かざりやさんに入っていきます。
でも、どちらもおいしいので、ぜひ食べ比べてみてくださいね。