大国主命(オオクニヌシ命)は、金運アップのお願いに、ぜひともお詣りしたい神様です。
オオクニヌシ命は、金運アップだけでなく、縁結びの神様としても有名です。
その他医療や五穀豊穣、商売繁盛、病気平癒、夫婦和合など、あらゆる分野にご利益が高い日本一の神様です。
オオクニヌシ命は、名前がいくつもある神様です。
それは、いろいろな活躍をされたということで、ご利益も多岐にわたります。
ご利益
- 金運アップ
- 縁結び
- 開運厄除け
- 子授け
- 夫婦和合
- 五穀豊穣
- 医療、農業守護
- 病気平癒
- 商売繁昌
- 産業開発
- 養蚕守護
- 家内安全
- 交通安全
- 厄除け
その他、大国主命は、あらゆるご利益がある神様です。
参拝の仕方
大国主命を祀っている神社で最も有名なのは、出雲大社です。
出雲大社のおすすめの参拝方法を簡単に紹介します。
- 拝殿の前で、お賽銭を丁寧に入れて、鈴を涼やかに鳴らします。
- 二礼・四拍手・一礼
- 住所、氏名、生年月日(または数え年)を言います。
- 幸魂奇魂守給幸給(さきみたま くしみたま まもりたまひ さきはへたまへ)と3回唱えます。
チョッと舌を噛みそうな神語ですね。
幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)の説明は、このページの後半でします。
また、大阪の出雲大社大阪分祠では、初めに一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝します。
拝み終わった後、幸魂奇魂守給幸給(さきみたま くしみたま まもりたまひ さきはへたまへ)と3回唱えます。
最後に、二礼・四拍手・一礼で終わります。
普通に参拝している人も、本殿に上がって、ごく当たり前のように、このようにきっちりとした作法でお詣りされています。
幸魂奇魂守給幸給の唱え方は、独特の節回しがありますが、自分なりの節でも構いません。
要は、唱え方や作法よりも、気持ちの方が優先するということですね。
そもそも大国主命とはどんな神様
オオクニヌシ命と言えば、因幡の白ウサギの物語が有名ですね。
オオクニヌシ命が、兄神たちの荷物持ちとして因幡の国に出かけます。
その途中、オオクニヌシ命は、サメをだまして対岸に渡ろうとした白ウサギが、皮をむかれて泣いているのを見かけます。
心優しいオオクニヌシ命は、白ウサギに水でよく洗って、ガマの穂でくるまれば良いと治療方法を教えます。
すると、白ウサギは、見事に元の姿によみがえりました。
このことから、オオクニヌシ命は、医療や病気平癒の神様としてもご利益があるとされます。
大きな袋を 肩にかけ だいこくさまが 来かかると ここにいなばの 白うさぎ~♪
だいこくさまの童謡も、日本人なら誰もが知っています。
それほど有名な、大国主命(だいこくさま)です。
私の個人的な意見では、日本の最高神アマテラス大神よりも有名なのではないかと思います。
モテまくった大国主命
白ウサギを助けたオオクニヌシ命は、兄神たちの後を追ってヤガミヒメのいる因幡の国に行きます。
兄神たちは、オオクニヌシ命に自分たちの荷物を持たせて、美人と噂の高いヤガミヒメに求婚するために因幡に来ました。
しかし、ヤガミヒメは、白ウサギの予言通りオオクニヌシ命と結ばれます。
嫉妬に狂った兄神たちは、オオクニヌシ命を殺します。
それを知ったオオクニヌシ命の母神は、高天原に行ってカミムスビ神に助けを求めます。
オオクニヌシ命は、兄神たちに二度も殺されてしまいますが、そのたびにカミムズビ神の助けで生き返ります。
オオクニヌシ命は、兄神たちから逃れるために、スサノオ命が居る根の堅州国(ネノカタス国)に行きます。
そこで、オオクニヌシ命はスサノオ命の娘神のスセリヒメと出会い、二人は恋に落ちます。
古い歌にもあるように、『恋は神代の昔から』ですね。
この歌を知っている方は、結構な年配の方ですね(^^♪
おっと、話がそれました。
スサノオ命は、オオクニヌシ命が気に入らないのか、娘を取られる父親の心境なのか、様々な試練を与えます。
そのたびに、オオクニヌシ命はスセリヒメの助けによって、試練を乗り越えていきます。
そんなある日、スサノオ命は、広い野原に鳴り鏑(ナリカブラ)という矢を放ち、オオクニヌシ命にとって来いと命じます。
オオクニヌシ命が野原に入ると、スサノオ命は、火を放ってしまいます。
オオクニヌシ命が、火に囲まれて困っていると、ネズミが出てきて「内はホラホラ、外はスブスブ(穴の内は広いが、入り口は狭い)」と助言しました。
ネズミの言葉を理解したオオクニヌシ命は、地面の穴を見つけ、その穴に入って助かります。
このことから、ネズミは、オオクニヌシ命のお使いだとされています。
その後、オオクニヌシ命は、スセリヒメと駆け落ちします。
ここでも、オオクニヌシ命は、超美人の女神を手に入れてしまうんです。
また、オオクニヌシ命は、越の国(新潟県)のヌナカワヒメ、宗像大社や厳島神社に祀られるイチキシマヒメなど、多くの美しい女神とも結婚しています。
古事記によると、オオクニヌシ命の妻神は、15柱の女神とされています。
それも、絶世の美女ばかり。
あやかりたい、あやかりたい!
オオクニヌシ命は、モテまくりの元祖イケメンだったかもしれませんね。
子神は、実に150柱もいます
縁結びの神さま、子授けの神さまとしてのご利益が高いというのも、頷けますね。
そうそう。
でもね、スセリヒメは、ものすごいヤキモチやきだったんです。
それで、居たたまれなくなって、ヤガミヒメは、国に帰ってしまうんです。
いつの時代も、女性のヤキモチは怖いものです。
大国主命の国づくり
オオクニヌシ命は、スセリヒメと共に葦原中国(アシハラノナカツ国)に移ります。
そこで、オオクニヌシ命は、小さな巨人ともいえる少彦名神(スクナヒコナ神)の助けを借りて、国づくりを行いました。
スクナヒコナ神は、小さな小さな神様で、ガガイモで出来た船に乗ってやってきた神様です。
スクナヒコナ神は、以前オオクニヌシ命を生き返らせたカミムズビ神の子神です。
ところが、国づくり半ばでスクナヒコナ神は、常世の国に去ってしまいます。
伯耆(ほうき)国の淡島で、粟茎(あわがら)に弾(はじ)かれて、飛ばされてしまったんです。
オオクニヌシ命は、国造りのパートナーを失い途方に暮れていました。
そんな時、海のかなたから、海を照らしながらやってくる神様がいました。
その神様は、オオクニヌシ命に、
『我は、汝の幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)である。よく私を祀ったなら、国づくりに協力しよう。』
と言いました。
この神が、大神神社(おおみわじんじゃ)に祀られている大物主神(オオモノヌシ神)です。
今でも、出雲大社でお詣りするとき、神語として
『幸魂奇魂守給幸給(さきみたま くしみたま まもりたまひ さきはへたまへ)』
と3回唱えます。
これは、このページの最初の方で言った出雲大社の神語です。
この後、オオクニヌシ命は、幸魂奇魂の協力を得て、アシハラノナカツ国を立派な国にしていきました。
大国主命の国譲り
アシハラノナカツ国を、立派な国に造り上げたオオクニヌシ命に、難敵が現れます。
高天原に君臨する、最高神アマテラス大神です。
アマテラス大神は、オオクニヌシ命に、葦原中国を自分の子神に譲るように使者を派遣します。
高天原から派遣された最初の神様は、アメノホヒ命です。
しかし、アメノホヒ命は、オオクニヌシ命になついてしまい、家来になってしまいます。
続いて、アメノワカヒコ命が遣わされます。
しかし、アメノワカヒコ命もオオクニヌシ命の娘であるシタテルヒメと結婚してしまいます。
オオクニヌシ命は、よほど魅力的な神様だったのでしょうね。
最終的に、アマテラス大神は、タケミカヅチ命とフツヌシ命を遣わしました。
タケミカヅチ命は、鹿島神宮の主祭神で、フツヌシ命は、香取神宮の主祭神です。
この2柱の神様は、とても強い神様です。
タケミカヅチ命とフツヌシ命は、出雲の国の伊耶佐(いざさ)の小浜(稲佐(いなさ)の浜)に降り立ち、剣を抜き逆さまにして柄を下にして突き立て、その剣の切っ先の上にあぐらを組んで座りました。
お尻が痛そうです。
オオクニヌシ命は、立派な宮殿を立ててもらうことを条件に、アシハラノナカツ国をアマテラス大神に譲りました。
これ以降、オオクニヌシ命は、目に見えない幽世(かくりょ)を治めることになります。
このようなことから、目に見えない人の縁や運命については、オオクニヌシ命がつかさどるとされています。
オオクニヌシ命が司る縁は、男女の縁はもちろん、お金との縁、仕事との縁、学校との縁、食べ物との縁、芸術との縁、その他ありとあらゆるものとの縁です。
縁結びや運勢アップは、オオクニヌシ命の専売特許と言えます。
金運アップ、商売繁盛、恋愛運アップ、縁結び、良縁祈願などのご利益も期待できるはずです。
大国主命と大黒天
大国主命と言えば、童謡にもあるように、大きな袋を肩にかけているイメージがあります。
大黒天も、左手に大きな袋を持って、右手に打ち出の小づちを持っている金運アップの福の神です。
米俵に乗って、ネズミを従えています。
大黒天は、もともとヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラという神様で、大国主命とは別の神様です。
神仏習合で、大国と大黒が通じることから習合しました。
マハーカーラのマハーは『大いなる』という意味で、カーラは『黒、暗黒』の意味なので、大黒天となります。
大黒天(マハーカーラ)は、破壊と戦闘の神様で、破壊するときは黒い体で現れるとても恐ろしい神様です。
でも、マハーカーラのご利益は、戦闘と富貴財福ですが、日本に伝わる時には、財福が強調されたようです。
そのため、『大黒さん=金運・招福』のイメージが強いんですね。
日本で見られるような、いかにもお金持ちで、ニコニコとしたイメージとは、ずいぶん違います。
でも、大国主命も大黒天も、財福、商売繁盛のご利益があるので、金運アップのためには、ぜひお詣りしてくださいね。
そうそう、大黒天にお詣りするときは、大黒天真言『おん まかきゃらや そわか』と、3回唱えてくださいね。
金運アップ間違いなし♪
大国主命の別称
- 宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)
- 大物主神(おおものぬしのかみ)
- 大己貴命・大穴牟遅神・大穴持命・大汝命・大名持神(おおなむちのかみ・おおあなもちのかみ)
- 葦原醜男神(あしはらしこおのかみ)
- 八千矛神(やちほこのかみ)
- 大國魂大神(おほくにたまのかみ)
- 顕国玉神・宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)
- 幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)
- 杵築大神(きづきのおおかみ)
- 伊和大神(いわおおかみ)
- 所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)
覚えられないほどたくさんありますね。
これは、大国主命が、神話の中で活躍された功績の多さを物語っています。
いかに大国主命が、ご利益の高い霊験あらたかな神様であるかが伺えます。
大国主命をお祀りしている神社
大国主命の本拠地は、なんと言っても島根県の出雲大社です。
大国主命は、大己貴命(おおなむちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)などの名前で、日本全国の神社に祀られています。
大国主命をお祀りしている神社を、いつくか紹介させていただきます。
順不同として序列やゆかりも関係なしで、列挙させていただきました。
出雲大社
出雲大社(いずもおおやしろ・いずもたいしゃ)
島根県出雲市大社町杵築東195
大神神社
大神神社(おおみわじんじゃ)
奈良県桜井市三輪1422
気多大社
気多大社(けたたいしゃ)
石川県羽咋市寺家町ク1-1
大和神社
大和神社(おおやまとじんじゃ)
奈良県天理市新泉町306
北海道神宮
北海道神宮(ほっかいどうじんぐう)
札幌市中央区宮ヶ丘474
大洗磯前神社
大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
酒列磯前神社
酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)
茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2
氷川神社
氷川神社(ひかわじんじゃ)
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
その他の大国主命をお祀りしている神社
- 日吉大社西本宮(滋賀県大津市坂本5丁目1-1)
- 射楯兵主神社(兵庫県姫路市総社本町190)
- 金毘羅宮(香川県仲多度郡琴平町892-1)
- 都農神社(宮崎県児湯郡都農町川北13294)
- 城南宮(京都市伏見区中島鳥羽離宮町7)
- 大国主神社(大阪市浪速区敷津西1丁目2-12)
- 神田神社(東京都千代田区外神田2丁目16-2)
- 大國魂神社(東京都府中市宮町3-1)
この他にも、大国主命をお祀りした神社は、数えきれないほどあります。
有名な神社であっても、あまりに多すぎて書ききれません。
あなたも、金運アップや縁結びのご利益を授かりに、ぜひ大国さんにお詣りしてくださいね。