天太玉命(アメノフトダマ命 布刀玉命)は、占いの神さまです。
神さまの世界で、占いというのも不思議な気がしますが・・・。
伏見稲荷大社の、白菊大明神と同一神ともいわれ、金運アップに絶大なご神力を発揮されます。
日本書紀では、伊勢神宮のアマテラス大神を祀る神殿の守護神になるように命じられたという一文があり、ご神徳の高さが伺えます。
天太玉命のご利益
アメノフトダマ命は、金運アップに高いご利益があります。
金運アップ以外のご利益としては、
- 占いの神
- 神事の神
- 災難除け
- 厄除け
- 方位除け
- 縁結び
- 殖産興業
- 技術向上
- 織物守護
天太玉命ってどんな神様?
アメノフトダマ命は、占いの神さま、神事の神さまです。
また、神さまのお祀りに欠かせない鏡、玉、幣帛、織物、矛、盾などを司る神さまです。
その為、日本の産業の総祖神としても崇敬されています。
また、アメノフトダマ命は、稲荷大神のウカノミタマ神と同一神とされています。
商売繁昌のお稲荷さんと同じ神さまであれば、、金運アップのご利益が期待できますね。
天太玉命と天岩戸伝説
古事記や日本書紀にある天岩戸(アマノイワト)の話です。
弟神のスサノオ命のが悪さをしたため、アマテラス大神は天岩戸に隠れられました。
太陽神が、岩戸に隠れられたので、世間は真っ暗になり、様々な悪いことが起こりました。
そこで、高天原で最も賢い思金神(オモイカネ神)が、八百万の神に、アマテラス大神を天岩戸の外に出す知恵を授けました。
後に、三種の神器となる八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作らせました。
また、アメノフトダマ命に、布帛(ふはく=織物)を織らせました。
アメノフトダマ命と天児屋命(アメノコヤネ命)を呼んで、この作戦がうまくいくか占いをさせました。
アメノコヤネ命が祝詞を唱え、アメノフトダマ命が榊を持ち、天手力雄命(アメノタヂカラオ命)が岩の陰に隠れました。
そして、天鈿女命(アメノウズメ命)が、ひっくり返した桶の上に立ち、踊り始めます。
オッパイを丸出しにして踊りまくります。
さらに、裳のヒモをまたのところまで垂れ下げて、女陰まで丸出しに・・・。
そして、低く腰を下ろして足を踏みならして踊り続けます。
アメノウズメ命のオッパイは、ブルンブルン揺れまくりです。
もう、美しい女神のめちゃめちゃエロい踊りです。
高天原の八百万の神は、ヤンヤの大喝采です!
誰ですか?
自分も見たかったと思っているのは!
実は、私もです(^^♪
ごめんなさい、話がそれました。
一方、天岩戸に隠れているアマテラス大神。
『太陽神である自分が、岩屋戸にこもっているから世の中は闇なはず。はて、何がそんなに楽しいのか?』
すると、アメノウズメ命が、『あなたより貴い神さまが来られたので、皆で喜んでいます。』と答えました。
アマテラス大神が、どんな神様なのか見てみようと、岩屋戸を少し開けると、すかさずアメノタヂカラオ命がアマテラス大神を引っ張り出しました。
これでようやく、世間は元の通り明るくなりました。
アメノフトダマ命は、このような高天原の大事件の時に、活躍された神さまです。
金運アップとは、少し離れた話になってしまいました。
天太玉命と稲荷大神
アメノフトダマ命と稲荷大神は、とても関係の深い神さまです。
これは、個人的な見解も多分に入っているので、その辺りは少し差し引いて読んでくださいね。
アメノフトダマ命は、京都の伏見にある金運アップで有名な金札宮(きんさつぐう)にお祀りされています。
金札宮の由緒によると、今から1300年ほどの昔、伏見の久米の里に変な老人がいたそうです。
あまりに変なオジンだったのでしょうね。
久米の里人が、その老人に名前を聞きました。
すると、「吾は、太玉命で天下の豊秋を喜び、年久しく秋ごとに白菊を賞でて来たり、もし干天で、稲が枯れる時には白菊の露を潅(そそ)がむ。」と言われました。
そして、手に持った白菊を打ちふるうと、コンコンと清水が湧き出したというのです。
「人々一度この白菊に霑えば(うるおえば)、たちどころに福運が着て、家運は長く隆盛し、子孫繁栄し、火災の禍から除かれるであろう。」と言ったということです。
それで、、金札白菊大明神として、お祀りされたということです。
一方、伏見稲荷大社では、三の峯(下社)に、白菊大明神のご神蹟があります。
白菊大明神は、伏見稲荷大社では宇迦之御魂神(ウカノミタマ神)とされています。
アメノフトダマ命とウカノミタマ神が、ここでつながりました。
これで、このページの最初の方で言った、アメノフトダマ命と稲荷大神のウカノミタマ神が同一神であるというのが、裏付けられました。
五穀豊穣、商売繁昌、産業興隆、財運招福のお稲荷さんと同じ神さまなので、アメノフトダマ命にお詣りすれば、金運アップは間違いなしです。
天太玉命と天鈿女命
では、ここで、アメノフトダマ命とアメノウズメ命の関係も紹介しておきましょう。
決して、オッパイブルンブルンが、頭から離れないのではありませんよ。
いや、多少は残っていますが・・w
アメノフトダマ命には、大宮売神(オオミヤノメ神=大宮能売神、大宮女命)という子神がいます。
オオミヤノメ神は、伏見稲荷大社では一の峯(上社)にお祀りされている神さまです。
荷五社大明神祓(いなりごしゃだいみょうじんはらえ)という祝詞(のりと)には、大宮姫命(オオミヤヒメ命)という名前で出てきます。
そして、オオミヤノメ神は、伏見稲荷大社はじめ、伊勢神宮内宮、祐徳稲荷神社、志和稲荷神社などで、アメノウズメ命と同一神だと言われています。
すなわち、アメノフトダマ命とアメノウズメ命は、親子だったのです。
因みに、二の峯(中社)は、佐田彦神(サタヒコ神)が、お祀りされています。
サタヒコ神は、猿田彦命(サルタヒコ命)と同一神です。
アメノウズメ命は、サルタヒコ命と結婚します。
ということは、伏見稲荷の上社と中社の神さまは、下社の神さまの子神の関係になるのですね。
でも、伏見稲荷大社の近くのうどん屋さんでは、上社、中社、下社は、夫婦神とその子神が祀られていると言っていました。
また、他の言伝えでは、一の峰には、小薄(オススキ)という天狐(てんこお)が、お祀りされているというものがあります。
そして、二の峰には、阿古町(アコマチ)という霊狐が祀られています。
アコマチは、白狐(ビャッコ)という別名を持っていて、オススキの奥様だという説もあります。
伏見稲荷大社の上社、中社、下社だけでなく、日本の神社は、時代と共にご祭神がよく入れ替わります。
その部分にこだわりすぎると、頭が爆発しそうになるので、これくらいにしときますね。
金運アップのご利益があれば、良しとしておいてください。
天太玉命をお祀りしている神社
アメノフトダマ命をお祀りしている神社を紹介します。
何れも、霊験あらたかな神社なので、金運アップをお願いしましょう。
天太玉命神社
天太玉命神社(あめのふとたまのみことじんじゃ)
奈良県橿原市忌部町153
大麻比古神社
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ) 徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
安房神社
安房神社(あわじんじゃ) 千葉県館山市大神宮589
大原神社
大原神社(おおはらじんじゃ) 千葉県君津市平山823
洲崎大神
洲崎大神 (すさきおおかみ)) 横浜市神奈川区青木町5-29
金札宮
金札宮(きんさつぐう) 京都府京都市伏見区鷹匠町8
五社神社
五社神社(ごしゃじんじゃ)・諏訪神社(すわじんじゃ) 静岡県浜松市中区利町302-5
忌部神社
忌部神社(いんべじんじゃ) 岡山県備前市伊部629
天津神社
天津神社(あまつじんじゃ) 新潟県糸魚川市一の宮1-3-34
粟井神社
粟井神社(あわいじんじゃ) 香川県観音寺市粟井町1719-2
この他にも、アメノフトダマ命をお祀りしている神社は、全国にたくさんあります。
あなたも、ぜひお詣りして、金運アップしてくださいね。