高血圧の薬の目的は、血圧を下げることです。
しかし、本当の目的、最終の目的は、高血圧による脳梗塞や心筋梗塞を予防するというものです。
ところが、高血圧の薬を飲んでいる人は、飲まない人に比べて脳梗塞になる率が2倍になっています。
脳梗塞以外にも、高血圧の薬の副作用は、大きな危険を孕んでいます。
高血圧の薬の副作用で脳梗塞になるリスクが2倍に
高血圧の薬を飲むのは、第一には血圧を下げるのが目的です。
でも、なぜ血圧を下げる必要があるのでしょうか。
それは、『血圧が高いと、脳卒中や心筋梗塞という命にかかわるリスクがあるため、血圧を下げて予防する必要がある。』というものです。
これだけを見れば、『なるほど。高血圧は怖いから、薬で血圧を下げないといけない。』と納得してしまいます。
でも、加藤雅俊氏によると、高血圧の薬を飲んでいる人が、脳梗塞になる確率は、薬を飲んでいない人に比べて、2倍にもなるのです。
おかしいとは思いませんか?
本来、高血圧の薬で予防するべき脳梗塞が、薬を飲んでいる人に集中的に発症しているのです。
私の家内の母親も、高血圧の薬を飲んでいたのに、脳梗塞でなくなりました。
かかりつけの主治医の診察を受けて、『今の状態なら、薬を飲んでいれば大丈夫。』と言われた次の日の夜に、脳梗塞になってそのまま亡くなったのです。
いかに、高血圧の薬が、脳梗塞の予防にならないかの実例です。
何故血圧が上がるのか
血圧が上がる要因は、いくつもあります。
でも、あなたのカラダが、血圧を上げろという指令を出すのは、カラダに何か変調をきたしている証拠なのです。
例えば、猛ダッシュをしたときに血圧が上がるのは、体中の酸素が足りなくなったから、心臓が必至で血液を体内に巡らせているのです。
血圧が上がるのは、活動的な証拠でもあるのです。
結果として脳梗塞が起こる
神様は、私たちのカラダを、ものすごくうまく作ってくださいました。
血栓ができて血管が詰まりかけると、カラダは血圧を上げて血の塊を飛ばし、脳を守ろうとするのです。
ところが、高血圧の薬で、血圧を強制的に下げていると、血の塊を飛び散らすことができなくなります。
高血圧の中には、心臓の働きを弱めて、血圧を下げる薬もあります。
このような場合、いざという時に心臓が張り切って、血液を送り出すということができなくなります。
また、体内の血液の量を減らして血圧を下げる薬もあります。
驚くなかれ、神様は、血管自体にも血管の詰まりを防ぐ機能を与えてくださったのです。
血管内皮細胞は、一酸化窒素を分泌して、血管内に血栓やコブなどができるのを防ぐのです。
しかし、血液量が十分でないと、一酸化窒素の分泌も活発にはなりません。
結果として、脳梗塞を発症してしまうリスクが高まるのです。
死因で脳卒中は下降の一途
今から50年も前には、日本人の死因のトップは脳卒中でした。
脳卒中は怖いから、『高血圧の人は血圧を下げないといけない。』とされました。
高血圧の薬による治療の、大きな理由付けの一つです。
でも、現在の死因第一位は、ガンです。
脳卒中は、死因で四位にまで順位を落としています。
また、以前は、脳卒中に占める割合は、脳出血が多かったのですが、現在では約8割が脳梗塞です。
これは、栄養状態がよくなって、血管が強くなり破裂しにくくなったと言われています。
高血圧の薬の副作用でED(勃起不全)の発症率が2倍に
高血圧に人は、ED(勃起不全)になりやすいと言われています。
高血圧患者に対する検査で、高血圧の薬を飲んでいる人は、薬を飲まない人と比較して、2倍以上の人がED(勃起不全)になっていました。
これは、年齢だけでは説明できない検査結果です。
高血圧とED(勃起不全)
勃起は、性的な刺激を受けて興奮すると、陰茎海綿体の動脈が開いて陰茎に血液が流れていきます。
陰茎海綿体が、大量の血液を吸い込むことで、大きく膨張して硬くなるのです。
高血圧になると、血管に圧力がかかり、動脈がうまく開かなくなり、ED(勃起不全)になってしまうというものです。
先ほども言いましたが、高血圧の薬には、血液の量を減らして血圧を下げるものがあります。
そうなると、陰茎海綿体に行き渡る血液も少なくなり、ED(勃起不全)になってしまうことになります。
高血圧と高血圧の薬の作用のダブルパンチで、ED(勃起不全)になってしまうリスクが高まります。
高血圧の薬を変えることで、ED(勃起不全)が改善したという人もたくさんおられます。
薬を飲み始めてED(勃起不全)になってしまったという方は、薬を変えられないかお医者さんに相談してくださいね。
ガンや認知症も危険
高血圧の薬の怖いのは、まだまだあります。
高血圧の薬を飲んでいると、ガンや認知症になるリスクが高くなります。
ガンの発症リスクが高まる
高血圧の薬の中でも主流を占めているものに、炎症を抑える作用をする薬があります。
ガンは、小さい内は、カラダの免疫機能でやっつけることができます。
しかし、高血圧の薬を飲み続けていると、炎症を抑える効果があるため、ガンが目立たなくなってしまいます。
高血圧の薬の作用によって、免疫機能がガン細胞に反応しなくなり、ガンがどんどん進行してしまうリスクがあるのです。
ガン細胞は、免疫機能を回避する機能(ガン免疫逃避機構)を持っています。
ですから、免疫機能があっても、死因の第一位はガンなのです。
ましてや、高血圧の薬でガンに対する免疫機能の反応を鈍らせていては、ガンを発症するリスクが高まるのも当然です。
認知症になりやすい
高血圧の薬を飲むと、認知症になりやすいという報告があります。
意外かもしれませんが、この説は信ぴょう性があります。
歳をとることでカラダは老化していきます。
血管も徐々に老化し、柔軟性がなくなり、硬くなっていきます。
硬くなった血管を通じてでも、酸素や栄養素は、脳をはじめ体の隅々に運ばれなければいけません。
そのためには、心臓は頑張って、血液を強く押し出さなければいけません。
歳をとるにつれて、血圧が高くなっていくのはこのためです。
現在、最高血圧が140mmHg以上なら、年齢に関係なく高血圧の薬を出す基準になっています。
血管が固くなった年配の方が、高血圧の薬を飲むと、カラダの隅々まで酸素や栄養が届かなくなります。
特に、脳が働くには、多くの血液が必要です。
高血圧の薬で、脳に十分な酸素や栄養が届かなくなると、認知症になるのも頷けます。
血圧が、老化と共に上がっていくのは、カラダを元気に保つ上で大切なことなのです。
高血圧の薬は日本で一番売れている薬
高血圧は、国民病と言っても良い程、患者数が増えています。
3年ごとの厚生労働省の調査によると、高血圧の総患者数は、平成26年度で1,010万8,000人となっています。
前回調査から、104万人も増えています。
日本では、高血圧の患者が最も多いのです。
ちなみに、第二位は、歯肉炎および歯周病で、331万5,000人。
第三位は、糖尿病で316万6,000人です。
このように見ると、いかに高血圧症の人が多いか、よく分かります。
ダントツ、ぶっちぎりの1位です。
まさに、ケタ違いの多さです。
もう少し言います。
高血圧の薬は、日本で最もよく売れている薬です。
日本高血圧学会にとって、高血圧の基準値がどんどん下げられ、それにつれて高血圧症の患者数が、どんどん増えていったのです。
基準値が10mmHg下がると、1000万人規模で高血圧の患者が増えると言われています。
そして、高血圧の薬は、一生飲み続ける薬と認識されています。
血圧の薬は、売り上げが1兆円を突破し、薬全体の20%を占める巨大市場になっています。
さぞや、製薬会社はホクホクしていることでしょう。
血圧は食べ物で下げるのが良い
ここまで読んでいただいたアナタなら、高血圧の薬は、あまり効果のない薬だということが分かっていただいたと思います。
いや、効果がないどころか、非常に危険な薬だと、ご理解いただけたと思います。
とはいっても、血圧を高いまま放置することは、おすすめはできません。
血圧は、自然に下がるのであれば、下げるに越したことはありません。
そのためには、食べ物が大切です。
血圧を上げる働きのナトリウムを排出するカリウムを、多く含んだ食べ物が効果的です。
- イモ類
- 大豆
- 納豆
- 味噌
- 栗
- 海藻類
- 鶏のむね肉
などがおススメの食材です。
また、血液をサラサラにするDHAやEPAを多くとることも有効です。
DHAやEPAは、
- イワシ
- サバ
- マグロ
- サンマ
- カツオ
- アジ
等の背の青い魚に多く含まれています。
これらの食材を心がけて食べるのも、高血圧対策には非常に有効です。
でも、青魚や和食が苦手という人も、たくさんおられます。
そんな方は、サプリで不足しがちな栄養素を補うことも有効な方法です。
高品質のサプリもたくさん出されているので、有効に活用してくださいね。