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高血圧とは 数値に疑問!1987年では180mmHgが高血圧症の基準値だった

高血圧の数値

高血圧の具体的な数値

  • 病院での測定
    最高血圧140/最低血圧90mmHg以上が高血圧
  • 家庭での血圧
    最高血圧135/最低血圧85mmHg以上が高血圧

高血圧とは 数値

現在、70歳以上では、45%の人が高血圧の治療として薬を飲んでいます。

また、日本人の4千万人が、高血圧と言われています。

実に、日本人の3分の1が、高血圧なのです。

どうしてこれほど、日本人には高血圧の人が多いのでしょうか。

これには、高血圧の基準となる数値が、年々下げられてきたということが関係しています。

下げられ続けた高血圧の数値

下げられ続けた高血圧の数値

以前は、高血圧の基準となる数値は、

  • 年齢 + 90 以上

となっていました。

しかし、どんどんとその数値は下げられていきました。

その甲斐あってか(?)、日本では、高血圧の患者数がドンドン膨れ上がっていきました。

高血圧の基準となる数値は、どのように下げられてきたのか、大まかに紹介します。

1987年の高血圧基準数値

  • 最高血圧160mmHg以上が高血圧
  • 最低血圧95mmHg以上が高血圧

当時の厚生省が示した薬を飲む基準値は、最高血圧180㎜Hg以上、最低血圧100㎜Hg以上でした。

1999年の高血圧基準数値

  • 最高血圧140mmHg以上が高血圧
  • 最低血圧90mmHg以上が高血圧

2000年血圧の目標数値

  • 最高血圧130mmHg以下
  • 最低血圧85mmHg未満
  • 60歳以上最高血圧140mmHg以上
  • 70歳代最高血圧150~160mmHg以下
  • 80歳代最高血圧160~170mmHg以下

2003年の高血圧基準数値

60歳以上もすべて

  • 最高血圧140mmHg以上が高血圧
  • 最低血圧90mmHg以上が高血圧

このように、高血圧の基準となる数値は、年々引き下げられています。

日本人間ドック協会の基準数値

2014年、日本人間ドック協会は、高血圧治療のガイドラインとは異なる数値を公表しました。

  • 最高血圧147mmHg以上が高血圧
  • 最低血圧94mmHg以上が高血圧

これには、日本高血圧学会が、猛反発しました。

パンフレットを作り、わざわざ日本人間ドック協会の最高血圧147mmHg、最低血圧94mmHgという基準値に×印をつけました。

日本人間ドック協会の数値を、完全否定するパンフレットに仕上がっています。

ここまで、否定しなくても良いのにと思えるくらいです。

厚生労働省も働き方改革の資料に多くの誤りがあって、ずさんなものしか作れませんでした。

財務省も、森友学園 加計学園での、隠蔽や公文書の書き換えなど信頼できる省庁ではないことが露呈しました。

省庁や関係団体の数字や報告書は、信頼できるものではないということが、これらによって証明されたようなものです。

日本高血圧学会の反発には、何か、大人の事情が隠されているような気がしてならないのは、私だけでしょうか。

投薬の基準数値は最高血圧180㎜Hg

アメリカで出版されたハリソン内科学という権威のある著書には、降圧剤を飲んだほうがいい目安として、

  • 最高血圧180㎜Hg以上
  • 最低血圧110㎜Hg以上

という数値が書かれています。

しかし、お医者さんの中には、最高血圧が140mmHg以上なら、即、高血圧の薬を出す方もおられます。

一方で、高血圧の薬は、一時的に血圧を下げるだけだから、180mmHg以下なら状況によって判断するというお医者さんもおられます。

病院やお医者さんによって、高血圧の治療や投薬は違うのですね。

一概に、『180mmHgまでなら大丈夫』『140mmHg以上だから今すぐ薬を服用しないと危険』とは言えません。

例えば、ジャイアント馬場のような身長が2m9㎝もある大きな男性と、145㎝の小柄な女性とでは心臓の力も血圧も違って当然です。

日本高血圧学会の基準となる数値のように、

  • 年齢にかかわらず
  • 性別にかかわらず
  • 体の大きさにかかわらず

一律に、140mmHg以上は高血圧と決めつけるのには、疑問が残ります。

加齢とともに、必要に応じて血圧は上がっていくものです。

それを、140mmHg を超えたから、高血圧で血圧降下剤を飲まないといけないと言われてしまう人が、日本では非常に多いのです。

無理に、血圧を下げると、脳の血管が詰まりやすくなり、脳梗塞になる確率が1.7倍にもなるという研究結果が報告されています。

高血圧の治療の目的は、脳卒中や心筋梗塞の予防のためです。

脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあります。

その構成比は、

  • 脳梗塞62.5%
  • 脳出血28.3%
  • くも膜下出血9.2%

となっています。

脳卒中の約6割が、脳梗塞です。

さらに、脳梗塞になる人の6割以上が、高血圧の薬を飲んで治療している人です。

脳卒中の予防のはずなのですが、高血圧の数値を下げる治療を行っている人が、脳梗塞になっている事実は、どのように説明できるのでしょうか。

それにもかかわらず、日本では多くの人が、最高血圧が140mmHg 以上になると、今すぐ命にかかわるような雰囲気で、血圧を下げる薬を飲まされてしまいます。

何か、本末転倒のように思われてしまいます。

別のページでは、薬に頼らずに、血圧を下げる方法を紹介していきます。