眼病にご利益があるお寺と言えば、京都の神光院です。
弘法大師(空海)が、42歳の時に神光院で90日間の厄除け修行や眼病治癒のご祈祷も行ったことから、眼病祈祷のお寺として有名になりました。
神光院には、弘法大師が伝えた眼病平癒のご祈祷や護符があります。
弘法大師が眼病治癒のご祈祷
京都で眼病にご利益があるお寺と言えば、放光山 神光院(ほうこうざん じんこういん)があげられます。
神光院は、弘法大師(空海)ゆかりの真言宗のお寺です。
神光院が、眼病のご祈祷で有名になったのは、弘法大師に由来します。
弘法大師が42歳の時、この地で90日間の厄除けの修行をされました。
今でいえば、大厄の厄年ですよね。
その時、弘法大師が眼病治癒のご祈祷もされたことから、神光院は眼病平癒のご祈祷のお寺として有名になりました。
神光院のご本尊は、弘法大師が自分で彫ったとされる弘法大師像です。
修行を終えて、この地を去るときに、池に自分の姿を映して彫り、厄除けを祈願されたものです。
弘法大師が、眼病治癒のご祈祷を行い、その弘法大師が自ら厄除け祈願に彫った弘法大師像があるのですから、眼病治癒の強力なご利益があるのも当然かもしれません。
従って、弘法大師が修行されたときには、まだ神光院そのものではなく、瓦屋寺(かわらや寺)というお寺がありました。
神光院が建立されたのは、1217年です。
上賀茂神社の神職が、『霊光の照らした地に一宇を建立せよ』との神託を受けて、慶円(けいえん・きょうえん)を招いて建てられました。
また一説では、弘法大師が、瓦屋寺に自分が彫った像を安置したことが、神光院の始まりとも言われています。
いずれにせよ、神光院は、弘法大師ゆかりのパワースポットであることには間違いありません。
ついでですが、神光院のおばあちゃんはちょっと耳が遠いのですが、とっても丁寧で優しいおばあちゃんです。
さらについでですが、神光院は、暴れん坊将軍、銭形平次、必殺仕掛人などの時代劇のロケ地としても有名です。
私は、白内障の手術前に、お参りさせていただきました。
神光院のご利益と、目に良いサプリのお蔭で、白内障の手術後の視力は2.0を維持しています。
眼科の先生に、『見えすぎ!』と言われています。
神光院のきゅうり封じ(きうり加持)
- 7月21日と土用の丑の日
- 受付:7時00分~16時30分
- 御祈祷料:1,500円(きゅうり代込)
きゅうり封じは、きうり加持とも言い、一年で最も暑い夏の土用の丑の日に行われます。
ちなみに、ウナギを食べる土用の丑の日と同じです。
ただ、土用は夏だけでなく、春夏秋冬それぞれに土用はあります。
きゅうり封じは、弘法大師が、中国から伝えたと言われる疫病封じの秘法で、キュウリに病を封じ込め病魔退散のご祈祷をします。
病名、氏名、年齢(数え年)を書いた紙でキュウリを包み、紅白の水引で結びます。
そのキュウリを家に持って帰って、キュウリで体の悪い部分をなでた後、庭などの土に埋めます。
もちろん、眼病や白内障にも、ご利益が期待できます。
キュウリが、土に溶け込むと病気が治ると言われています。
ほとんどが水分でできているキュウリなので、土には早く溶け込み、病気の早期回復が期待できますね。
神光院では、庭がないなど家に持ち帰れない人でも、きゅうり塚に納めることができます。
きゅうり封じは、神光院以外にも五智山蓮華寺、鳴滝三宝寺等でも行われています。
それぞれで、少しずつ方法が違っています。
また、神光院には、部屋に飾っておくだけで願い事が必ず達成できる『不思議大日色紙』があります。
願い事は、諸病平癒、商売繁昌、入学試験、恋愛成就など、様々なお願いができます。
『不思議大日色紙』は、3,000円のお納めです。
白内障の手術の成功や、視力回復などのお願いもできるので、ぜひ授かってくださいね。
アクセス
- 京都駅から市バス9系統 約45分
- 四条河原町から市バス37系統 約45分
- 京阪三条から市バス37系統 約40分
いずれも、バス停『神光院前』下車です。
- 駐車場:約10台 無料
- 拝観料:無料
- 拝観時間:9:00~16:00
神光院
〒603-8836 京都府京都市北区西賀茂神光院町120
京都の三弘法まいり
神光院は、東寺(教王護国寺)、仁和寺と共に、京都三弘法と言われています。
東寺も仁和寺も、非常に大きなお寺です。
神光院も、立派なお寺です。
でも、神光院の奥さんが『家族だけでやっています。』と言われるように、真言宗の総本山と言われる東寺、真言宗御室派総本山の仁和寺のような大寺院ではありません。
それなのに、東寺や仁和寺とともに、京都の三弘法として並び称されるのは、それだけご利益が高いということの裏返しでもあります。
三弘法めぐりが始まったのは、江戸時代です。
京都の人は、四国八十八ヵ所巡礼に行く時、出発前に無事巡礼できるように三弘法にお願いしました。
そして、四国八十八ヵ所巡礼から帰ってきたら、またまた三弘法にお礼参りをしたと言われています。
東寺で菅笠、神光院で納札箱、仁和寺で金剛杖を求めて、四国八十八ヵ所巡礼に行かれたそうです。
現在では、お正月や弘法大師の命日である21日に、三弘法にお参りすると厄除けになると言われています。
公共の交通機関で、三弘法まいりは、ちょっと不便です。
ちなみに、京都駅から三弘法まいりなら、このようなルートがおすすめです。
近鉄京都駅
↓ 近鉄京都線 2分
近鉄電車 東寺駅
↓ 徒歩6分
東寺
↓ 徒歩6分
近鉄電車 東寺駅
↓ 近鉄京都線 2分
近鉄京都駅
↓ 徒歩 3分
京都駅B1バスのりば
↓ 市バス9系統 約45分
↓ ※西賀茂車庫前行
神光院前 バス停
↓ 徒歩 1分
神光院
↓ 徒歩 1分
神光院前 バス停
↓ 市バス1系統 約10分
↓ ※西賀茂車庫前行
千本北大路 バス停
↓ 市バス59系統 約12分
↓ ※山越中町行
御室仁和寺 バス停
↓ 徒歩 4分
仁和寺
↓ 徒歩 6分
御室仁和寺駅
↓ 京福電車嵐電 5分
↓ ※帷子ノ辻行
撮影所前駅
↓ 徒歩 4分
太秦駅
↓ JR山陰本線 14分
↓ ※京都行
京都駅
東寺
〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
仁和寺
〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33
五智山蓮華寺(ごちさん れんげじ)
三弘法まいりで、仁和寺に行かれたらぜひ寄っていただきたいのが、五智山 蓮華寺(ごちさん れんげじ)です。
五智山蓮華寺は、仁和寺と細い通りを隔ててすぐ隣にあり、神光院と同じように、きゅうり封じを行っています。
もちろん、宗派は仁和寺と同じで、真言宗御室派の別格本山になります。
五智山蓮華寺の門をくぐると、薬師如来、宝生如来、大日如来、阿弥陀如来、釈迦如来の五智如来が、ふくよかなお顔立ちで優しく微笑むようにお迎えしてくださいます。
不動堂では、毎月28日11時から護摩供が行われています。
不動明王のすごいパワーを感じられる、京都屈指のパワースポットです。
五智山蓮華寺
〒616-8092 京都市右京区御室大内20
◆嵐山電鉄 御室仁和寺駅 徒歩2分
◆バス 仁和寺前 徒歩2分
◆JR山陰本線(嵯峨野線)花園駅 徒歩20分