正寿院の風鈴まつり
- 開催期間 7月1日~9月18日
- 拝観時間 8:30~16:30
- 拝観料 大人400円
夏の京都、宇治田原の山間に、2,000個もの風鈴が、チリンチリンと清涼な音色を奏でています。
正寿院の風鈴まつり
正寿院は、京都府南部の宇治田原の山間にあります。
山の中と言ってもよい場所で、京都市内の街中よりは、3℃~5℃くらい気温が低いと言われています。
そんな山間にある小さなお寺が、7月から9月に行われる風鈴まつりとハート形のカワイイ猪目窓で、一躍有名になりました。
庭いっぱいに広がる風鈴はとってもかわいい音色で、参拝者に涼をもたらしてくれます。
正寿院の風鈴まつりは、特に若い女性に人気があります。
正寿院の境内は、それほど広くはありません。
庭園があるわけでもありません。
どこにでもある田舎のお寺という感じです。
風鈴を見るだけなら、お寺の境内に入れば見ることはできます。
でも、お寺は、本来仏様に参拝するところです。
正寿院に来て、風鈴だけ見て帰るのではなく、拝観料を払って本堂で十一面観音菩薩と不動明王にお参りすることも忘れずに。
正寿院の方は、一人一人を丁寧に迎えてくださいます。
本堂で参拝していると、冷たい本場の宇治茶とカワイイそばぼうろを出してくださいました。
山間の澄んだ空気、風鈴の音色、冷たい宇治茶の清涼感、そして、十一面観音菩薩のご利益。
ぜひ、あなたも体験してくださいね。
風鈴は魔除け厄除け
風鈴は、中国で風鐸と呼ばれる魔除けとして使われたのが始まりです。
風は、流行り病や悪い神様を連れてくることから、風鐸の音で厄除けや魔除けをしたものと思われます。
日本の音を楽しむ風鈴とは、少し意味が違いますね。
風鈴は、浄土宗の開祖法然上人によって、『風鈴(ふうれい)』と呼ばれたのが始まりとされています。
エアコンなどなかった昔は、音によっても涼を求めたんですね。
2,000個以上の風鈴が、音色を競っている正寿院は、きっと悪霊など来ない、清浄な空気が流れているんでしょうね。
ハート型の猪目窓
FacebookやInstagramで、ハート型のカワイイ猪目窓(いのめまど)が紹介され、正寿院は一躍注目を集めました。
なぜ、猪目窓というのかというと、実は窓のカタチはハートではなく猪目というカタチなんです。
猪目は、文字通りイノシシの目のカタチからきています。
ハート型の猪目窓は、正寿院の本殿のある境内から、道を渡った向かい側にある客殿『則天の間』にあります。
客殿『則天の間』は、猪目窓だけでなく、160枚にも及ぶ鮮やかな天井画が、女性に大人気です。
案内には、寝転がって、天井画を見ても構いませんと書かれています。
でも、流石にそんな人は居ませんでした。
みんなほかの人の邪魔にならないように、気を配りながら思い思いに写真を撮っておられました。
正寿院
京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
電話 0774-88-3601